ディズニー映画『リメンバーミー』って、どこの国の話なの?
歌やガイコツが気になった人も多いはず。
この記事では、映画で感じられるメキシコの街や文化、毎年11月に祝われる「死者の日」の意味、そしてリメンバーミーが伝えたいことをやさしく解説します!
リメンバーミーはどこの国の話?
映画『リメンバーミー』の物語の舞台となっているのは、メキシコです。
メキシコの街や伝統を取材し、映画がつくられています。
字幕版の映画の中では、メキシコの公用語のスペイン語もたびたび登場!
実際に、メキシコ旅行後にリメンバーミーを観たら、驚くほどリアルでした。
ここでは実体験をもとに、映画から伝わるメキシコの街や文化をご紹介します!
映画の舞台となったメキシコの街

リメンバーミーは、メキシコの以下の地域の文化や街並みを元に、制作されています。
- オアハカ
- ミチョアカン
- グアナファト
主人公ミゲルが普段生活している街は、オアハカを感じさせる雰囲気があります。
ロウソクがきらめくお墓のシーンからは、ミチョアカンの死者の日の風習が伝わってきます。
そして、死者の国のシーンで描かれる街は、まさにグアナファトを思わせます。
リメンバーミーで描かれるメキシコ文化
映画を観ていて、メキシコの文化や特徴を描いていると感じたものを何個かピックアップしてみました!
ひとつずつ紹介します。
アレブリヘ

映画の中では、カラフルで神秘的な動物の姿で、死者の魂の導き手として描かれています。
アレブリヘとは、動物を木彫りにしカラフルに色付けした、メキシコ・オアハカ発祥の民芸品。
日本のお守りにすごく近い感覚で、街歩きしているとよくお店で見かけます。
トウモロコシ
音楽鑑賞シーンで観客が手に持って食べていた、白い粉つきの串刺しトウモロコシ。
あれはまさに、メキシコのソウルフード!
焼いたトウモロコシに、チーズやチリパウダーをたっぷりつけて食べます。
メキシコの街中では、みんな食べています。
フリーダ・カーロ
「死者の国」の中で、クセ強めに登場する女性の芸術家キャラ。
メキシコで有名な、フリーダ・カーロという画家です。
フリーダが、自分自身を芸術作品にしているようなシーンが登場し、「自画像の女王」と呼ばれた彼女らしさが、ユーモアを交えて絶妙に再現されています!
ショロ犬
ダンテという黒い犬が登場していますが、ただのマスコット的存在ではなく、深い意味があります。
「ショロ」と呼ばれるメキシコの伝統的な犬種で、死者の国へ魂を導く神聖な存在とされています。
マリアッチ

映画で何度も登場する、伝統的な楽団マリアッチ。
メキシコの陽気な音楽と、衣装がとても印象的です。
映画を見ていると、メキシコの街「サンミゲルデアジェンデ」が思い浮かびました。
靴磨き職人
オアハカ・セントロの広場で街角でよく見かけた、靴磨き職人。
映画の中でも描かれていました!
メキシコの日常という感じがします。
テキーラ
テキーラを小さなグラスで乾杯するシーン。
テキーラとはメキシコ発祥のお酒で、家族や友人とお祝いするときによく飲まれます。
セノーテ

映画の中で、主人公ミゲルが水の中に落ちるシーンがあります。
あの洞窟のような神秘的な泉は、メキシコにある「セノーテ」と呼ばれる天然の泉。
あのシーンからも、メキシコらしさを強く感じました。
死者の日のガイコツメイク
リメンバーミーで印象的に描かれていた、死者の日にするガイコツメイク。
死者の日はこのメイクをして、明るくお祝いします。
メキシコらしい街の装飾
映画に出てくるカラフルな紙飾りは、実際のメキシコの街にも広がっています。
死者が通る橋に敷き詰められていた、オレンジ色の花びらも印象的。
「死者の魂が迷わずに帰ってこれるように」と願いが込められているんだとか。
リメンバーミーに出てくるメキシコの「死者の日」って?

リメンバーミーでは、メキシコの「死者の日」が描かれています。
死者の日とは、毎年11月1日と2日に祝われる、メキシコの伝統行事のこと。
亡くなった人の魂がこの世に帰ってくるとされ、家族や地域のみんなであたたかく迎え入れます。
日本のお盆と少し似ていますね!
街中を華やかに飾り、死を悲しむのではなく、命を祝う明るい雰囲気が特徴です。
メキシコの死生観「第3の死」がテーマ
映画でも描かれているように、メキシコでは「誰の記憶からも忘れられたとき、本当の死が訪れる」という考え方があります。
そして「死」には3段階あり、
- 肉体の死
- 埋葬
- 人の記憶から消えたとき
と考えられています。
リメンバーミーでは、この第3の死がテーマになっているのでしょう。
だからこそメキシコの人々は、亡き人が記憶の中で生き続けるために、にぎやかに死者の日を祝います。
リメンバーミーは泣ける!涙腺崩壊の感動作品
リメンバーミーが感動して泣けるのは、音楽を通して家族の絆が深まる瞬間を描いているから。
私はラストで、一気に涙腺崩壊しました!
映画を観た後は、大切な人を思い出しますね。
以下では、映画のあらすじや伝えたいこと、映画を観たあとに行きたい、ディズニーシー『リメンバーミー期間限定イベント』の情報もあわせてご紹介します!
あらすじ
主人公ミゲルは、音楽が大好きな少年。
でも家族には代々「音楽禁止のルール」があって、夢を応援してもらえません。
反対されながらも、どうしても音楽を諦めきれないミゲルは、あることをきっかけに死者の国へ迷い込んでしまいます。
そこで出会ったのは、亡くなったご先祖たち。
にぎやかで温かい死者の国で、ミゲルは死に対する考え方を知っていきます。
リメンバーミーが伝えたいことは?

リメンバーミーの映画が伝えたいことは、亡くなった人は記憶の中で生き続けるということ。
たとえ姿は見えなくなっても、思い出し続ける限り、その人は私たちと一緒に生きている。
そして、忘れないことが最大の愛だと教えてくれます。
2025年7月現在、『リメンバーミー』はNetflixでは配信されていません。
Amazonプライムビデオなら、レンタル視聴ができます。
吹き替え版と字幕版がありますが、個人的には字幕版の方が雰囲気があっておすすめです!
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『リメンバーミー2』は、2029年に公開予定。
続編が楽しみ!
リメンバーミーを観たらディズニーシーのイベントへ!
東京ディズニーシーでは、期間限定で『リメンバーミー』の世界を再現したイベント「ラソス・デ・ラ・ファミリア」が初開催されます!
期間:2025年9月17日〜11月2日まで
場所:ディズニーシーのロストリバーデルタ
メキシコの死者の日の装飾や、陽気なマリアッチ、ダンスショーが開催予定とのこと。
これは行きたい!!
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メキシコの旅へ行こう!
リメンバーミーは、メキシコの伝統や文化、家族の想いが詰まっている感動作品です。
映画の中に登場するカラフルな街並みや、死者の日は、実際にメキシコの地で体験できます!
メキシコの人々は、とても陽気で優しいです。
私のおすすめの旅先は、リメンバーミーの舞台にもなったグアナファト。
映画を観た後は、ぜひメキシコに行ってみてくださいね!